銀行カードローンで借りるメリット・デメリット

「お金を借りたい!」と考えたときには消費者金融を真っ先に思いつくかもしれませんが、金利面を重視するならまずは銀行カードローンを検討しましょう。

銀行カードローンは消費者金融よりも低金利な傾向にあるだけでなく、取り扱っているローン商品の種類も多いので、きっとあなたの状況にぴったりな借入方法が見つかるはずです。

ただ、銀行からお金を借りるとなると「手続きが面倒そう」、「融資までに時間がかかりそう」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

銀行が扱うローンは商品によって特徴が異なりますが、自由に借りる、手早く借りるという点ではカードローンが最適です。

この記事では、以下の点について説明をしていきます。

  • 銀行が扱うカードローンとその他のローンの違い
  • 銀行カードローンでお金を借りるための条件
  • 銀行カードローンのメリット、デメリット
  • 銀行カードローンが向いている人、向かない人

お金の使い道や、金額によっては銀行のフリーローン、目的別ローン、もしくは消費者金融から借りた方が良いケースもあるので、しっかりと銀行カードローンの特徴を抑えていきましょう。

銀行でお金を借りる3つの方法

まずは、多くの銀行が取り扱っている3種類の個人向けローン商品について説明していきます。

銀行が扱う3種類のローン

  • カードローン
  • フリーローン(多目的ローン)
  • 目的別ローン

金融機関によって呼び方が異なることもありますが、大きく分けると以上の3種類のローンを銀行では扱っています。

簡単に3種類のローンの特徴を比較した結果は次の通りです。

銀行でお金を借りる3つの方法の比較

カードローン フリーローン 目的別ローン
金利
資金使途の自由度 ×
追加借入 × ×
審査時間 ×
限度額

カードローンは利便性が高いですが、他の借入方法と比べると金利が高めの傾向にあります。

一方、目的別ローンは審査が遅く融資までは時間がかかりますが、その分、カードローンよりも低い金利でお金を借りられる可能性が高いです。
フリーローンは、カードローンと目的別ローンのちょうど中間に位置する商品と言えます。

それでは、もう少し詳しくそれぞれの借入方法について見ていきましょう。

銀行のカードローンでお金を借りる

カードローンは、消費者金融や信販会社(クレジットカード会社)などの多くの金融機関でも扱われる商品です。
利用者は審査によって決定された限度額を上限として、その範囲内であれば好きなタイミングで借り入れができます。

契約前に審査を受けますが、その後の借入時にはまた審査を受ける必要はありません。
つまり、一度契約をすれば自由にお金を借りることができるローン商品なのです。

生活費に使用するなら銀行カードローン

限度額は数百万円までの商品が多いですが、10万円〜50万円程度で契約をする人が大半で、比較的、少額な借り入れ向けだと言えるでしょう。

ATMで借り入れ、返済をするときに専用のカードを利用するため「カードローン」と言いますが、WEB上の会員サービスにログインすればパソコン、スマホから振込融資、ネット返済ができる銀行も増えています。

また、申込先に自分名義の口座がある場合には、普段使っているキャッシュカードにローン機能を追加できるタイプのカードローンもあります。

インターネットで申し込みができ、提出する書類も少ないため銀行の扱うローンの中でもっと契約のハードルが低い商品です。

銀行のフリーローン(多目的ローン)でお金を借りる

フリーローンは多目的ローンとも言われますが、名前の通り「お金の使い道を自由に選択できる」タイプの商品です。

自由に使えるまとまったお金を借りるならフリーローン

これはカードローンと一緒ですが、大きく異なるのは申し込み時に資金使途を申告する必要があること、契約後に追加での借り入れはできないことの2点です。

例えば、多目的ローンを利用して海外旅行へ行く資金を借りるとします。

その場合には、銀行へ資金使途と必要な金額が分かる書類を提出した上で融資の可否を判断してもらうのです。

海外旅行であれば、旅行代理店のパンフレットや、すでに申し込み進めているなら見積書、請求書、領収書などを提出してお金の使い道と金額の確認をします。

銀行によって対応が異なる場合もありますが、すでに分かっている費用だけでなく、旅行中に発生する可能性が高いレンタカー、お土産の購入、現地での交通費の概算も含めた金額を借りることが可能です。

契約後、必要な金額は一括で融資をされますが、その後の追加借入はできず返済だけをしていきます。

カードローンよりも手続きが面倒なので融資までに時間はかかりますが、お金の使い道を銀行が把握できる分、金利は低めです。

銀行の目的別ローンでお金を借りる

最後に目的別ローンについて説明していきます。
目的別ローンはお金の使い道に厳しい制限がある一方で、カードローンやフリーローンよりも低い金利で融資が受けられる可能性が高いです。

お金の使いみちが決まっているなら目的別ローン

銀行によって扱う目的別ローンは異なりますが、主に次のような商品があります。

主な目的別ローン

目的別ローン お金の使い道
住宅ローン ・住宅の購入、および土地の購入
・新築、中古マンションの購入
・住宅のリフォーム
自動車ローン ・新車、中古車の購入(バイクも可)
・修理
・パーツの購入
・免許の取得
教育ローン ・入学金
・受験料
・授業料
・塾、予備校の入学金、授業料
・留学費用
・資格などの取得
ブライダルローン ・結婚式
・披露宴
・新婚旅行
メディカルローン ・美容整形
・医療脱毛
・レーシック手術
・その他の医療行為、手術にかかる費用
デンタルローン ・インプラント
・歯科矯正
トラベルローン ・国内外の旅費、交通費
・宿泊費

フリーローンは自身でお金の使い道を申告した上で資金使途を証明する書類を提出しますが、目的別ローンの場合には商品ごとにお金の使い道が厳密に決められています。

また、必要な金額を証明する見積書、請求書以上のお金を借りることはできず、フリーローンよりも審査に時間がかかるでしょう。

目的別ローンとすべての商品を一緒くたにしましたが、金利、限度額、必要書類などは一つひとつがまったく別だと思ってください。

例えば、1,000万円以上の融資が受けられる住宅ローンは珍しくありませんが、トラベルローンだとかなり数が減ります。

銀行によって取り扱いのない目的別ローンもあるので、特定の資金使途でお金が必要だという方は目的に応じたローンがある銀行を探しましょう。

必要な書類が多く、手続き、審査には時間がかかりますが、他の借入方法よりも低金利で借り入れができます。

銀行でお金を借りる!利便性の高さで選べばカードローンがおすすめ

銀行でお金を借りる方法としてカードローン、フリーローン、目的別ローンの3種類を説明してきました。

それぞれ異なった特徴がありますが、
「すぐにお金を借りたい」
「面倒な手続きは避けたい」
「資金使途は自由な方が良い」

という方にはカードローンが最適です。

面倒な手続きをせずにすぐにお金を借りるならカードローン

フリーローンや目的別ローンと比べると金利の高さがネックに思えますが、少額利用だと利息の差はそこまで大きくありません。

住宅や新車の購入などで数百万円、数千万円を借りたいようなケースでなければ、金利の違いは大きなデメリットにはならないのです。

主な銀行カードローン

銀行カードローン 金利 ご利用限度額 自社の口座
楽天銀行スーパーローン 年1.9%~年14.5% 最大800万円 不要
三菱UFJ銀行カードローン
「バンクイック」
年1.4%~年14.6% 最大800万円 不要
みずほ銀行カードローン 年2.0%~年14.0% 最大800万円 必須
イオン銀行カードローン 年3.8%~年13.8% 最大800万円 不要
三井住友銀行 カードローン 年1.5%~年14.5% 最大800万円 不要
auじぶん銀行カードローン※1 年1.48%~年17.5% 最大800万円 不要
住信SBIネット銀行
カードローン
年1.59%~年14.79% 最大1,200万円 必要

※1 通常コースの場合です。au限定割(誰でもコース・借り換えコース)とは金利が異なります。

ただし、銀行カードローンを利用するのにも条件があります。
銀行からお金を借りるために、まずは条件を満たしているかを確認していきましょう。

おすすめ銀行カードローン一覧

銀行カードローンでお金を借りるための条件

銀行でカードローンを契約するためには主に3つの条件があります。
それは、年齢、収入、保証会社の保証の3つです。

実際に、大手の銀行カードローンの申込条件を見てみましょう。

大手銀行カードローンの申込条件

銀行カードローン 申込条件
楽天銀行
スーパーローン
・満20歳以上62歳以下であること
(アルバイト・パートの方は60歳以下)
・日本国内に居住していること
・毎月安定した定期収入があること
・楽天カード株式会社、もしくは三井住友カード株式会社の保証が受けられること
三菱UFJ銀行
カードローン
「バンクイック」
・満20歳以上65歳未満であること
・国内に居住していること
・原則、安定した収入があること
・アコム株式会社の保証が受けられること
みずほ銀行
カードローン
・満20歳以上66歳未満であること
・継続した安定収入があること
・株式会社オリエントコーポレーションの保証が受けられること
イオン銀行
カードローン
・満20歳以上65歳未満であること
・日本国内に居住していること
・本人に安定した継続収入が見込めること
・イオンクレジットサービス株式会社、もしくはオリックス・クレジット株式会社の保証を受けられること
三井住友銀行
カードローン
・満20歳以上69歳以下であること
・原則、安定した収入があること
・SMBCコンシューマーファイナンスの保証を受けられること

年齢については自分自身で確認ができますが、収入の安定性、保証会社の保証が受けられるかは判断が難しい部分だと思います。

「安定した収入とは何か?」、「保証会社の保証とは何か?」も含めて、銀行カードローンでお金を借りるための条件について見ていきましょう。

融資対象の年齢である

銀行カードローンに限った話ではありませんが、どの金融機関でも融資の対象となる年齢は20歳以上の場合が多いです。

一部の学生ローンでは、(高校生を除く)18歳、19歳の学生も融資対象としていますが、銀行カードローンでは未成年への融資はしていません。

学生が借りられるカードローン

上の表で取り上げた5つの銀行はすべて20歳以上という条件となっており、年齢の上限については各社少しだけ差があります。

20歳以上60歳以下であれば、ほとんどの銀行で融資対象になりますが、60歳を超えている方は金融機関ごとの年齢条件をまずは確認しましょう。

後ほど詳しく説明をしますが、カードローンの契約には本人確認ができる公的な書類が必要なので、年齢をごまかすことはできません。

原則、本人に安定した収入がある

カードローンは担保や保証人不要で契約ができる一方で、申込者本人に安定した収入がないと審査には通過できません。
一部の銀行では、配偶者に安定収入があれば専業主婦(夫)の申し込みも受け付けてくれるところもありますが、かなり数は絞られます。(参考:主婦(専業主婦)がお金を借りれるカードローン

「安定した」というのは、年に数回など不定期ではなく、毎月の金額もある程度決まっている状態を指します。
収入が多いのに越したことはありませんが、借りたい金額を返済するのに十分な額であれば問題はないでしょう。

また、正社員ではなく、アルバイト・パート、契約社員、派遣社員の方でも安定した収入さえあれば申し込みが可能です。

フルタイムでの勤務でなくても、最低でも2ヶ月以上連続して会社から給料を貰っていて、今後もその状態が継続する見込みがあれば審査に通過できる可能性があります。

もちろん、自営業者、法人の代表者でも申し込みはできますが、給与所得者と比べると事業所得者の方は収入の安定性が低いと見られる傾向にあるので注意が必要です。

加えて、次のようなものはカードローン審査における安定収入には含まれません。

安定収入と見なされないことが多いもの

  • 両親などからの仕送り
  • 年金 ※1
  • 株やFXなどの投資による利益 ※2
  • 短期アルバイトによる収入 ※2
  • 宝くじなどの当選金

など

※1 銀行によっては収入が年金のみの方も融資対象としている場合があります。

※2 投資や短期アルバイトでも1年を通して安定した利益、収入があれば融資条件を満たす場合があります。

保証会社の保証が受けられる

銀行カードローンは、銀行だけでなく、保証会社も申込者の審査を行います。
むしろ、保証会社が主に審査をすると言っても良いでしょう。

保証会社はカードローンなどの個人向け、少額融資の審査に関するノウハウを持っている消費者金融や信販会社がつとめることが多いです。

また、銀行グループ内に消費者金融や信販会社がある場合には、その会社が指定の保証会社となるケースもよくあります。

保証会社の役割の一つは申込者の返済能力を審査することですが、もう一つの役割は契約者の代わりに銀行への返済をすることです。

これを代位弁済と言い、契約者が返済不能に陥り、長期延滞などが発生した場合には代位弁済という形で銀行への返済が行われます。

しかし、債権が銀行から保証会社に移動しただけで、代位弁済によって契約者の返済義務がなくなるわけではありません。

保証会社は銀行から保証料を貰いますが、代位弁済が増えることは経営上の大きなリスクになるので、しっかりと返済能力がある人物かどうかを審査を通して見極めるのです。

申込者が保証料などを金利とは別に負担することはないので、保証会社が入ることの利用者側への影響はほぼないでしょう。

ただし、中には楽天銀行スーパーローン、イオン銀行カードローンのように複数の保証会社がある銀行もあります。

その場合には、どちらかの審査に通り保証が受けられれば良いため、一社だけの審査よりも融資が受けられる確率が高くなるとも考えられます。

銀行カードローンの申し込みに必要な書類

カードローンは手書きで申込書や契約書類を作成したり、資金使途を確認する書類を準備したりする必要もありません。

ほとんどの銀行ではネットでの申し込み、契約に対応しており、用意する書類も本人確認書類と収入証明書くらいです。

住宅ローンのような大型の融資では書類をすべて準備するだけでも大変で、手元にない書類もたくさんあると思います。

ですが、カードローンならわざわざ特別に用意するような書類はなく、すぐに申し込み手続きを進めることができるでしょう。

銀行カードローンで有効な本人確認書類と収入証明書には次のようなものがあります。

銀行カードローンの本人確認書類

本人確認書類として広く利用できるのは運転免許証です。

写真付きであること、運転免許証番号によって個人を特定できることなどから、複数の本人確認書類が使える銀行でも運転免許証を推奨している場合が多いです。

ただ、運転免許を持っていない方もいるでしょう。
そのため、運転免許証も含めて次のようなものが本人確認書類として利用できます。

有効な本人確認書類

  • 運転免許証
  • パスポート
  • 個人番号カード
  • 健康保険証
  • 住民基本台帳カード
  • 運転経歴証明書
  • 住民票
  • 在留カード
  • 特別永住者証明書

など

銀行によっては利用できない書類もあるので、申し込みをする前にしっかりと確認しましょう。

また、運転免許証などに記載の住所が現住所でない場合には、今の住所を確認するために別の書類の提出も必要になることがあります。

本人確認書類の提出をするまでは契約が完了しないので、お急ぎの方は注意してください。

銀行カードローンの収入証明書

収入証明書については提出が必須ではないことも多く、希望する借入金額が少額だと不要となるケースもあります。

ほとんどの銀行では50万円を基準金額としており、それ以下の金額であれば本人確認書類だけで申し込みができることが多いです。

収入証明書を提出する場合には次のような書類が必要になります。

有効な収入証明書

  • 源泉徴収票
  • 給与明細書
  • 確定申告書
  • 課税証明書
  • 住民税決定通知書
  • 納税証明書

など

給与所得者の方は源泉徴収票、事業所得者の方は確定申告書があれば申し込みが可能です。

また、銀行の中には給与明細書が利用できないなど、有効な書類が少ないところもあるので注意してください。

ここで一度、大手銀行カードローンの必要書類についてまとめます。

大手銀行カードローンの必要書類

銀行カードローン 本人確認書類 収入証明書
楽天銀行
スーパーローン
・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・その他(要確認)
・源泉徴収票
・課税証明書
・給与明細書
・確定申告書
三菱UFJ銀行
カードローン
「バンクイック」
・運転免許証
・健康保険証
・パスポート
・個人番号カード
・源泉徴収票
・住民税決定通知書
・納税証明書
・確定申告書
みずほ銀行
カードローン
・運転免許証
・運転経歴証明書
・パスポート
・健康保険証
・印鑑証明書
・住民票
・在留カード
・特別永住者証明書
・住民基本台帳カード
・源泉徴収票
・住民税決定通知書
・納税証明書
・確定申告書
イオン銀行
カードローン
・運転免許証
・パスポート
・源泉徴収票
・給与明細書
・住民税決定通知書
三井住友銀行
カードローン
・運転免許証
・パスポート
・個人番号カード
・住民基本台帳カード
・給与明細書
・源泉徴収票
・納税証明書
・所得証明書
・確定申告書
auじぶん銀行
カードローン
・運転免許証
・パスポート
・個人番号カード
・源泉徴収票
・納税証明書
・所得証明書

上の表に記載がない場合でも、個別で銀行に相談をすることで別の書類での手続きができることもあります。
希望する借入先があり、必要書類の準備に不安がある方は銀行へ相談してみましょう。

銀行カードローンでお金を借りるメリット・デメリット

次にカードローンを他のローンと比較したときにどんなメリット、デメリットがあるかを把握していきましょう。

フリーローンでも、目的別ローンでもお金を借りられるという点は一緒ですが、カードローンには他の方法にはないメリットがたくさんあります。

銀行カードローンでお金を借りるメリット

まずは銀行カードローンのメリットについてです。
利便性が高い、自由度が高いという点がカードローンのメリットですが、それだけでなく様々な長所があります。

資金使途が原則自由

カードローンで借りたお金の使い道に制限はないので、生活費、趣味、旅行など何に利用しても大丈夫です。

フリーローンのように事前に資金使途を証明するための書類もいりません。

銀行によっては申し込み時に借り入れの目的を入力することもありますが、チェックボックス方式で該当する箇所にチェックを入れるだけなので簡単です。

さらに、お金の使い道は一つではなく複数であっても問題ありません。
フリーローン、目的別ローンだと複数の目的でお金を借りたい場合には、別のローンの申し込みが必要になります。

一つの住宅ローンで土地の購入、戸建ての建築費用のような利用方法はできますが、住宅を建てる費用、新車の購入などのような場合にはそれぞれでローンを組む必要があるのです。

ただし、カードローンでも事業性資金を借りることはできません。
ビジネス目的で融資を受けたい方は、通常のカードローンではなく、専用のビジネスローンを利用しましょう。

追加の借り入れも自由にできる

また、カードローンでは限度額に達しない限りは追加で借り入れをすることもできます。

一方、フリーローン、目的別ローンは必要な金額を契約直後に融資され、その後は返済だけをしてくため、追加でお金が必要な場合には別のローンを組む、再度申し込みをして審査を受けるなどの必要があるのです。

カードローンは借り入れをしない限りは利息も発生しないため、一時的な金欠だけでなく、もしものときのお守りとして契約しておくという使い方もできます。

完済をしても自動的には解約されないので、今後も利用するかもしれないと思ったらそのまま契約を続けましょう。

年会費などもかからないため、カードローンの契約を残しておいてもデメリットはありません。

利息以外の負担はない

カードローンでお金を借りる場合、利用者が負担をするのは利息だけです。
もちろん、借りた金額の返済は必要になりますが、それに応じて発生する利息以外に負担はありません。

一方、フリーローンや目的別ローンだと商品によっては利息以外にも様々な費用がかかることがあります。

銀行によって呼び方は異なるものの、例えば、手数料、保証料、印紙税、登記費用といったものです。

融資額が大きいローンだと金利は低くなる傾向にはありますが、表示されている金利とは別にこれらのような費用がかかるケースもあることを覚えておいてください。

融資までが比較的早い

資金使途の確認が必要だったり、融資金額が多額だったりするケースでは、実際にお金を借りられるまでに時間がかかってしまいます。

ですが、カードローンであれば比較的スピーディに審査結果がでるため、最短だと申し込みの翌営業日には融資を受けることが可能です。

申し込みをした曜日、時間帯、審査状況にもよりますが、だいたい3~5営業日前後でお金を借りられることが多いでしょう。

フリーローン、目的別ローンだと早くても1週間、長いと1ヶ月以上も融資までに時間がかかります。
すぐにお金を準備しなくてはならないケースではカードローンが最適です。

ただし、銀行のカードローンでは申し込みの当日に借り入れをすることはできません。

どうしても今日中にお金が必要、明日までにお金を用意したいという方は銀行ではなく、消費者金融のカードローンを選んでください。

消費者金融のカードローン

消費者金融 最短審査時間 金利(実質年率) 最大限度額
プロミス 3分 ※1 年4.5%~年17.8% 1万円~500万円
アコム 20分 ※1 年3.0%~年18.0% 1万円~800万円
SMBCモビット 15分※3 年3.0%~年18.0% 1万円~800万円
レイク 15秒 ※2 年4.5%~年18.0% 1万円~500万円
アイフル 18分 ※1 年3.0%~年18.0% 1万円~800万円

※1 お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。

※2 8時10分から21時50分までにネット申し込みをした場合には、申し込み画面上ですぐに審査結果を確認できます。時間外の申し込みでは、メールにて審査結果の連絡があります。

※3 審査結果のご案内は、お申込の曜日や時間帯によって翌日以降となる場合があります。

消費者金融の金利は銀行カードローンよりも少し高めですが、審査がとても早いため、即日融資にも対応可能です。

銀行カードローンだと最短翌営業日の融資ですが、それ以上に時間がかかってしまうことも十分に考えられます。

クレジットカードの引き落としなどお金を準備しなくてはいけない期限が決まっている方は消費者金融も候補にいれましょう。

銀行カードローンでお金を借りるデメリット

一方、カードローンにはデメリットもあります。
次に紹介するようなデメリットが気になる方は、別の借入方法を検討しても良いでしょう。

フリーローン、目的別ローンよりも金利が高め

カードローンは銀行が扱う他のローン商品よりも金利が高めに設定されていることが多いです。
資金使途を問わない、追加借入が可能というのは利用者にとって大きなメリットですが、銀行側にとっては返済が滞るリスクもあります。

カードローンの金利はそのリスクも加味した上でのものなので、他のローン商品よりも高めの設定になっていると言われています。

フリーローン、目的別ローンではあらかじめ何に使うお金かをしっかりと確認されますし、追加借入ができないため途中で返済金額が増えてしまうこともありません。

利用者にとっても完済までのスケジュールが立てやすく、金融機関側にとっては貸し倒れのリスクが低いのです。

その分、金利を低く設定することが可能なので、次に該当する方は目的別ローン、フリーローンを検討した方が良いでしょう。

目的別ローン・フリーローンが向いている方

  • お金の使い道が一つに決まっている
  • 数百万円の大型融資を希望している
  • 借り入れには金利をもっとも重視している

カードローンは使いすぎの心配あり

カードローンは利便性が高いという点がメリットの一つですが、それは利用者自身でしっかりと返済の管理をしなくてはいけないということを意味します。

例えば、契約時には「家電の買い替えのために10万円を借りたい」と考えていたとしても、借り入れできる枠が余っていれば、通常なら我慢できていた買い物にも利用してしまうことがあるのです。

わざわざ新たにローンを申し込む必要がないため、良い意味でも、悪い意味でも気軽にお金を借りられてしまいます。

カードローンを利用するにあたっては、安定した収入があることはもちろんですが、不要な金額は借りないという意思を持つことも大切でしょう。

借りすぎてしまうことが不安な方は、申し込みをする時点で、借入希望金額を必要最低限にしておくなどの工夫をしてください。

【まとめ】資金使途・借入金額によって銀行のローン商品を使い分けよう!

この記事では銀行が扱うローン商品として次の3つを取り上げました。

  • カードローン
  • フリーローン
  • 目的別ローン

住宅の新築、新車の購入、子どもの進学などで数百万円以上のまとまった金額が必要というケースではフリーローン、目的別ローンを利用すると良いでしょう。

用意する書類は多く、手続きにも時間がかかるためすぐに融資を受けるのは難しいですが、その分、低い金利で借り入れができます。

一方で、借り入れの目的が一つではない、できるだけ早くお金を借りたい、比較的少額の借り入れを希望しているという場合にはカードローンがおすすめです。

借入希望金額が50万円以下だと本人確認書類だけで申し込みができる銀行も多く、最短で翌営業日には審査結果が分かります。
少額の借り入れなら金利による利息の差も大きくありません。

何に使うお金か、いくら借りたいのか、いつまでに借りたいのかによって選ぶべきローン商品が違うので、今の状況にぴったりのものを選択してください。

【参考URL】
銀行の扱う目的別ローン
https://www.smbc.co.jp/kojin/mokuteki_loan/
https://www.aeonbank.co.jp/loan/netfree_loan/purpose_loan/
https://www.himegin.co.jp/personal/loan/medical/medical.html
https://www.chibabank.co.jp/kojin/loan/free/purpose/travel/
銀行カードローン公式サイト
https://www.rakuten-bank.co.jp/loan/syohin/outline.pdf
https://www.bk.mufg.jp/kariru/card/banquic/index.html
https://www.bk.mufg.jp/kariru/card/banquic/pdf/banq_setsumei.pdf
https://www.mizuhobank.co.jp/setsumeisho/pdf/card.pdf
https://www.aeonbank.co.jp/products_list/pdf/aeonbank_card_loan.pdf
https://www.smbc.co.jp/kojin/cardloan/

※ 貸付条件

アイフルの貸付条件:商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%~18.0%(実質年率)/遅延損害金 20.0%(実質年率)/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)/担保・連帯保証人 不要

レイクの貸付条件:商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長(11)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率(実質年率)4.5%~18.0%(※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。)/遅延損害金(年率)20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回(※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。)/担保・保証人不要