ACマスターカードは消費者金融のアコムが発行するクレジットカードなのですが、一般的なクレジットカードとは返済方法が少し異なります。
返済の仕組みをしっかり理解していないと、無駄な手数料が発生してしまうかもしれないのです。
そこで今回は、ACマスターカードの返済について詳しくまとめました。
ACマスターカードは決められた期間内なら好きなタイミングで支払いができ、リボ払いだから月々の負担も小さいのがメリットです。
使いこなせば非常に便利ですが、自動的にリボ払いになるなど一般的なクレジットカードと違う部分も多いので注意しましょう。
ちなみに、ACマスターカードはカードローン機能付きクレジットカードなので、アコムのカードローンサービスも利用できます。
カードローン利用分は、クレジット機能（ショッピング枠）の返済とは別です。アコムからの借り入れの返済について知りたい方は、「アコムの返済方法」で解説しているのでそちらを参照してください。
目次
ACマスターカードの返済で知っておくべき基礎知識
ACマスターカードの返済に関して最初に知っておきたいのは返済方式と返済方法です。
冒頭でもいったようにACマスターカードは自動的にリボ払いになります。この点が他のクレジットカードと大きく異なる部分なので注意してください。
また、返済方法は一般的なクレジットカードでよくある口座振替以外にも選択可能です。
まずは、返済方式と返済方法の2点を確認していきましょう。
返済方式は「リボ払い」のみ
ACマスターカードの返済方式は「定率リボルビング方式」です。
いわゆるリボ払いで、利用した金額をまとめてではなく、残高がゼロになるまで毎月一定額を支払っていく仕組みになります。たくさん利用した次の月も、支払いは一定額なので無理なく返済していけるのです。
一般的なクレジットカードでもリボ払いは利用できますが、ACマスターカードの場合は自動的にリボ払いが選択されます。たとえ会計時に一回払い（一括払い）と伝えても、実際にはリボ払いで請求されることになるのです。
ACマスターカードはリボ払いのみなので覚えておきましょう。
返済方法は主に3種類
ACマスターカードは毎月の返済を以下のような方法で行います。
- スマホ、パソコンからの銀行振込（ネット返済）
- アコムATM、提携ATM
- 口座振替（自動引き落とし）
通常、クレジットカードの返済は口座振替が多いですよね。ですが、ACマスターカードなら口座振替の登録をしなくても良く、その場合はネットバンキングやATMを使って支払いができます。
それぞれの返済方法について説明していくので、自身に合った方法を選んでください。
- スマホ、パソコンからの銀行振込（ネット返済）
ACマスターカードはスマホ、パソコンからインターネットバンキングを利用した返済ができます。
事前のインターネットバンキングの契約は必要ですが、スマホなどから簡単に素早く返済の手続きが可能です。
ネットバンキング経由であれば振り込みの手数料は無料で、メンテナンスなどの時間帯を除けば24時間、土・日・祝日も返済できます。
アコムの会員専用ページにログインしたら、インターネット返済のメニューから手続きしましょう。返済に利用する口座と金額を指定すれば、通常は手続きから30分以内で返済が完了します。
多くの金融機関のネットバンキングがACマスターカードの支払いに対応していますが、一部対応していないところもあるので注意してください。インターネットバンキングからの返済ができる金融機関は、アコムのホームページで確認できます。
- アコムATM、提携ATM
ACマスターカードはアコムATM、もしくはコンビニや銀行の提携ATMからも返済できます。
アコムの店舗には24時間利用できるアコムATMが設置されていて、手数料無料で利用可能です。一部店舗は営業時間が異なる場合、ATMが併設されていない場合もあるため、店舗へ行く前にホームページで確認しておくと安心だと思います。
ですが、住んでいる場所によっては近くにアコムの店舗がないこともあるでしょう。所定の手数料がかかるものの、そんなときはセブン銀行ATMなどのコンビニにある提携ATMが便利です。
返済の手順はATMによって多少異なりますが、ACマスターカードをATMに挿入したら、返済のメニューを選択して、暗証番号を入力してください。あとは返済したい金額をATMに入金すれば返済完了です。（ATMでは紙幣での返済で、小銭・硬貨は利用できません。）
ACマスターカードのショッピング利用分とカードローン利用分の返済は別々の手続きになります。両方の利用がある方は、ショッピングの返済を選択できているか確認してください。
- 口座振替（自動引き落とし）
ACマスターカードの返済を口座振替で行う場合、別途、登録の手続きが必要になります。一度登録してしまえば、他の返済方法と違って毎月自分で入金する手間はありません。
ただし、登録の手続きが完了して、自動引き落としが開始されるまでには、2～3ヶ月かかります。それまでは他の方法で返済しましょう。
また、口座振替で引き落とされるのは、リボ払いの約定返済額（最低返済額）です。他の返済方法であれば入金額を増やすことも自由ですが、口座振替は最低額しか引き落とされません。
ACマスターカードの返済額については後述しているのでそちらも参考にしてください。
ACマスターカードの支払日（返済日）はいつ？
ACマスターカードの返済日は「35日ごと」と「毎月指定日」から好きな方を選択できます。また、一度選択した返済日はもう片方に変更することも可能なので、もし合わなければ変更すると良いでしょう。
ただし、ACマスターカードの支払いを口座振替でする場合は、アコムの指定する支払日での引き落としです。返済日を自分で選択できるのは、口座振替以外で返済する場合だと考えてください。
それでは、Aマスターカードの返済日について見ていきましょう。
「35日ごと」の返済の場合
「35日ごと」を選択した場合、月々の支払いをした翌日から起算して35日以内に次回の返済を行います。
最長35日スパンでの支払いになるので、「毎月指定日」で返済するよりも間隔を長く取ることができるのです。
期日を超えなければいつ返済しても良いため、例えば、20日目など早く支払っても、35日目のギリギリに支払ってもかまいません。
ただし、20日目に支払いをした場合、その翌日から起算して35日以内が次回の返済期日になります。当月分の支払いをした日によって、次月の返済期日が変わる点に注意してください。翌月以降の支払いも考えながら期間内に返済しましょう。
また、ACマスターカード契約後の初回返済は、新規利用分を毎月20日で締めて、翌月7日から起算して35日以内です。
自分のタイミングで、ATMやインターネットバンキングから返済したいという人は「35日ごと」の返済が良いと思います。
「毎月指定日」の返済の場合
「毎月指定日」は自身が指定した日が毎月の返済期日になります。返済日が毎月固定なので「35日ごと」に比べて分かりやすい点がメリットでしょう。
初回返済日は、新規利用分を毎月20日で締めて、翌々月の指定日です。ただし、指定日が21日以降の場合は、翌々月ではなく翌月の指定日になるので注意してください。
初回返済日の勘違いは延滞に繋がるので、いつから返済が始まるかはしっかりと確認しておきましょう。
また、返済期日より15日以上前に返済すると、前月分の返済として扱われます。当月分の返済は行われていないことになるので、早めに返済するときは返済期日から14日以内か確認しておきましょう。
毎月同じ返済日の方が管理しやすいという人は、「毎月指定日」での返済がおすすめです。
口座振替（自動引き落とし日）の場合
ACマスターカードの返済を口座振替で行う場合は、毎月6日の引き落としになります。ただし、6日が金融機関の休業日に当たる月は翌営業日が口座振替日です。
「35日ごと」や「毎月指定日」と違って自分のタイミングで返済することはできないものの、口座にお金を用意しておけば勝手に引き落としてくれます。
自分で入金するのが面倒な人は口座振替なら手間がかかりません。
繰り返しになりますが、口座振替の手続きから引き落としの開始までには時間がかかります。それまでも返済はあるので、手続き完了までは別の方法で月々の支払いをしてください。
ACマスターカードの月々の返済額はいくら？
ACマスターカードの返済方式である「定率リボルビング方式」では、利用金額の一定割合を毎月支払っていきます。
その割合は契約内容によって異なり、契約極度額30万円以下の場合借入金額の4.2％以上、契約極度額30万円超の場合借入金額の3.0％以上です。（返済額は千円単位）
例えば、ACマスターカードで10万円の利用があり、一定の割合が3.0％以上の場合、月3,000円以上で支払いをしていくことになります。
ただし、リボ払いには手数料がかかるため、3,000円の全額が残高の支払いに充当されるわけではありません。月々の返済額のうち、一部は手数料に充てられるのです。
ACマスターカードのリボ払い手数料
ACマスターカードのリボ払い手数料は、利用残高に対して10.0％～14.6％（実質年率）です。
契約内容によって適用される手数料率は異なりますが、クレジットカードのリボ払いとしては一般的な利率になります。
ACマスターカードの次回の返済額を確認する方法
ACマスターカードの利用残高や手数料率などが分かっていれば、次回の返済額を自分で計算することもできます。
ただ、次回の返済額はアコムの会員ページなどからでも確認可能です。返済期日も分かるため、基本的に会員ページで確認すると良いでしょう。
パソコンだけでなく、スマホからログインすることもできるため、返済日が近くなったら確認するようにしてください。
ACマスターカードの返済シミュレーションをするには？
次回の返済額ではなく、現在のペースで支払いを続けていった場合、利用残高がいつ頃ゼロになるのか知りたいという人もいますよね。
現在の利用残高から増えないのであれば、アコムのホームページにある返済シミュレーションツールを使いましょう。
キャッシング（カードローン）用のツールですが、返済方式は同じリボ払いなので目安程度にならACマスターカードにも利用できます。
ただし、ACマスターカードで買い物をすれば利用残高が増えるため、残高がゼロになるまでの期間も変わってくるので注意してください。
また、シミュレーション時に指定できる利率もカードローン用で、リボ払いの手数料率とは異なります。
リボ払いを利用している限り、最低返済額で返済していても残高は減りません。
次章以降では、手数料が発生する前に一括払いしてしまう方法、利用残高を全額返済する方法についても説明していきます。ACマスターカードを利用するときは、リボ払いの手数料を少しでも節約できるように返済方法を工夫することが重要です。
ACマスターカードは一括払いできる？手数料を発生させない方法
ACマスターカードはリボ払い専用のクレジットカードなので、基本的に一括払いはできません。
ですが、利用残高に対して手数料が発生するまでには少し猶予があるため、その前に返済することで一般的なクレジットカードの一括払いと同じような扱いにすることはできます。
ACマスターカードは毎月20日締め（アコムの休業日に当たる月は前営業日）ですが、翌月6日（アコムの休業日に当たる月は翌営業日）までならリボ払い手数料が無料です。
アコムの会員ページにログインしたら、「ショッピングの利用状況」から「新規利用残高」を確認してください。
その金額をATMやネット返済で6日までに清算してしまえば、リボ払い手数料が発生する前に返済したことになるのです。
早めに返済するときも、特にアコムへ連絡する必要はありません。
ただし、6日に手数料が計上されるため、ギリギリだとすでに手数料が加算されている可能性もあります。手数料が加算される前に一括で支払いたい場合は、時間に余裕を持って返済してください。
新規利用残高とは？
会員ページで確認できる新規利用残高とは、クレジット利用分のうち、リボ払い手数料が発生する前の利用残高のことです。
新規利用残高は、前月21日から当月20日までのショッピング利用分が対象になります。
ACマスターカードがリボ払いであることには変わりませんが、手数料が発生する前に返済することで一括払いと同じように支払えるのです。
新規利用残高を清算するときは、リボ払い手数料が加算され始めるタイミングと返済期日は異なる点に注意してください。返済期日までに支払えば延滞にはならないものの、6日を過ぎると手数料は発生してしまいます。
手数料が発生する日もネットで分かるので、会員ページにログインして確認すると確実です。
リボルビング残高とは？
会員ページを見るとリボルビング残高という項目もあります。これは、手数料が発生している状態の利用残高です。
つまり、新規利用残高も6日までに清算しなければ、リボルビング残高に変わることになるのです。
新規利用残高を手数料が発生する前に返済しても、リボルビング残高があればそこには手数料が加算されていくことも覚えておきましょう。
また、会員ページでは利用した合計金額（新規利用残高＋リボルビング残高＋手数料）や、利用できる残りの金額なども確認できます。計画的に利用するためにも、こまめにチェックするようにしてください。
ACマスターカードは利用残高の全額返済もできる？
ACマスターカードは新規利用残高だけでなく、すでに手数料が発生しているリボルビング残高を含めて全額返済することもできます。
全額返済する前に発生している手数料の負担は必要ですが、このままゆっくり返していくよりも手数料の節約になります。
また、利用残高の全額でなくても、最低返済額より少し多めに返済することも可能です。会員ページでショッピングの利用状況を確認しながら、余裕があるときは多めに返済していくようにしましょう。
アコムで決められている返済額は最低限支払う必要がある金額で、ぴったり入金する必要はありません。不足していなければ、多めに返済するのは自由なのです。
毎月、ATMやインターネットバンキングで返済している人は、その際に多めに入金するだけで大丈夫です。
毎月の返済とは別日でもかまいませんが、タイミングによっては次の月の返済に充てられるケースもあるので注意してください。
口座振替の登録をしている人は、毎月最低返済額しか引き落とされませんので、追加で返済するときは別の返済方法を併用しましょう。
【まとめ】ACマスターカードの返済は原則リボ払い！会員ページで返済額・返済日を確認しよう
ACマスターカードの返済について説明してきました。リボ払い専用のクレジットカードなので、利用が多かった翌月の支払いも一定で、無理なく返済していける点がACマスターカードの特徴です。
ただし、リボ払いには手数料がかかります。ACマスターカードの場合、毎月6日までにクレジットの新規利用残高を支払えば、リボ払いの手数料は加算されません。
ですが、毎月20日締めで、その利用分を翌月の6日までに清算する必要があるため、毎月手数料が発生する前に支払っていこうと思うとややタイトなスケジュールになります。
リボ払いが嫌な人は、一般的なクレジットカードで一括払いをする方が簡単でしょう。
ACマスターカードは、基本リボ払いで返済していきながら、自分自身で一括返済や増額返済のスケジュールを組める人向けのクレジットカードです。
毎月の返済額が少ないからといって、油断して買い物しすぎないようにしてください。リボ払いは毎月の負担を小さくできるのがメリットですが、最低返済額を返済するだけでは利用残高が減りにくいというデメリットもあります。
アコムの会員ページにログインすれば次回の返済額や返済日に加えて、残高などの詳しい利用状況も簡単に確認できます。
まずは次回の返済をしっかりと行うことが重要ですが、払えるときは手数料が発生する前に新規利用残高を清算する、余裕があるときは多めに払うといった癖も付けましょう。
ACマスターカードの返済の仕組みを理解して、計画的にクレジットカードを利用してください。
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※ 貸付条件
アイフルの貸付条件：商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%～18.0%（実質年率）/遅延損害金 20.0％（実質年率）/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月（1～151回)/担保・連帯保証人 不要
レイクの貸付条件：商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長（10）第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率（実質年率）4.5%～18.0%（※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。）/遅延損害金（年率）20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回（※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。）/担保・保証人不要
