普段、皆さんのスマホ料金はいくらかかっていますか?
MMD 研究所が行ったスマホを使っている全国の15歳~69歳の男女15,000人を対象にした調査によれば、大手3キャリアの平均額は8,312円だそうです。
率直に言って高いですよね。
もちろん、「通勤や通学のときに動画をオンラインでガンガン楽しみたい!」という場合は、データ量無制限で高速通信できた方が良いです。
ただ、私のように外でほとんどスマホを使わない人にとって、このようなプランはかなりオーバースペック。特に、家にいる時間が多い方は自宅の Wi-Fi で事足ります。
そこでメインの端末はもともと大手キャリア(MNO)から格安スマホ(MVNO)へと乗り換えていたのですが、「もっと月額料金を下げられるんじゃないかな?」と思ってプランの見直しを実行することにしました。
その結果をまとめていくので、私と同じようにプランの見直し、乗り換えを考えていた人はぜひ参考にしてみてください。
目次
スマホの月額料金を下げるには自分にあったプラン選びが重要
「スマホの料金が高いな~」と感じている場合、料金プランが自分に合っていない可能性が高いです。
例えば、SNSやネット検索くらいしかしないのに、それで月8,000円といわれたら割に合いませんよね。
基本的にスマホの月額料金は、データ通信量、回線の品質、通話料込みかなどで変わってきます。
その辺りを自分の利用方法に合わせれば、より自分にとって適正な価格になるはずです。
ただし、スマホの料金プランって複雑なんですよね。この点は皆さんも感じていると思います。
携帯料金は政府の方針などもあって各社が低価格な新プランを発表したものの、複雑さはあまり解消されていない印象です。
さらに、昔だと携帯電話といえばau、ドコモ、ソフトバンクくらいだったのが、現在は格安スマホ・格安SIMを扱う業者を含めるとかなりの数がありますし、それぞれに色んなプランがあって余計に迷います。
そのため、自分がどのようにスマホを使っていて、その使い方にぴったりなプランを見つける必要があるのです。
今回のスマホ料金の比較で重視したこと
人によって最適なプランは異なりますが、私の場合は以下のような点を重視してスマホ料金を比較していきました。
今回のスマホ料金の比較で重視したこと
- 通信量が少ない月の料金を抑えられること
- 端末の買い替えがいらないこと
- 音声通話、SMSに対応したプランであること
1. 通信量が少ない月の料金を抑えられること
パケット使い放題のプランは便利ですが、どうしても月額料金は高くなります。
私の場合は、外で動画を見るなど携帯電話回線で長時間スマホを使うということはありません。そのため、毎月の通信量はかなり少なめです。
このようなスマホの使い方にあったプランがあることを重要視しました。
例えば、毎月2GB程度しか利用しない人なら、毎月20GBまで使えるプランを契約するのはもったいないでしょう。
そこで、毎月自分がどのくらいの通信量なのかも調べてみました。月3.1GBのプランなのですが、専用アプリで確認した時点では前月からの繰越分がなんと2.63GB!
つまり、前の月は約0.5GBしか使っていなかったということです。現在のプランで繰り越せるのは最大3.1GBまでなので、余った大部分のパケットは無駄になっていました。
アプリの仕様が変わったようでそれより前の通信量は確認できませんでしたが、先月が特別少ない理由に心当たりはないため、ずっとオーバースペック気味だったと考えられます。
そのため、「よりデータ通信容量が小さいプランがある」、もしくは「あまり使わなかった月の料金を抑えられる」と良さそうです。
2. 端末の買い替えがいらないこと
同じ会社でプランを変更するだけなら大丈夫ですが、携帯電話会社を乗り換える場合は端末の買い替えが必要になることもあります。
今使っている機種が第一世代のiPhone SEでかなり古く、買い替えも考えました。ただ、バッテリーの持ちが悪くなってきたことを除けば故障などもなく十分に使えています。
そのため、とりあえずは端末の買い替えはしない方向でプラン変更、他社への乗り換えをしようと思います。
スマホは端末によって利用できる周波数帯が異なり、場合によって、携帯電話会社を変えると使えないケースもあるのです。
特に他社へ乗り換えようと思っている人は、今持っている端末をそのまま使えるのか調べておく方が良いでしょう。
各社のホームページへいけば、動作確認端末を調べられます。下の画像は楽天モバイルの場合なのですが、AIチャットで簡単に確認できました。
3. 音声通話、SMSに対応したプランであること
スマホの料金を下げることだけを考えるなら、音声通話やSMSを利用できないプランに加入するという手もあります。
その場合、できるのはデータ通信だけですが、かなり費用を抑えることも可能です。
ただ、このような使い方は、どちらかといえば2台持ちする人向けになります。
私はメインのスマホとして利用するため、今回はデータ通信のみのプランは除外して、音声通話もSMSにも対応しているプランを探しました。
実は、スマホのほかに通話専用のガラケーも契約しているのですが、SMS認証などでガラケーの番号を入力してしまうと、わざわざ別の携帯に届いた認証コードをスマホに入力し直すという作業が発生して面倒です。
利便性を考えても音声通話とSMSのサービスは外せません。
通信量の少ない自分にあったプランを見つけるために9社の料金を比較
今回は大手キャリアからは楽天モバイル、大手のサブブランド(UQ mobileなど)、格安スマホ・SIMサービスの9社の料金プランを私なりの視点で比較しました。
大手の料金もかなり下がってきていますが、私のように外での使用頻度が少ない人はそれ以外の携帯電話会社の方が料金を下げやすいと思います。
まずは、ざっくりと各社の最低基本料金などの情報を表にまとめました。
(※ 特別記載がない場合はすべて税込での料金です。また、執筆時点での情報になるので、最新の情報は各社の公式ホームページで確認してください。)
今回比較した携帯電話会社
最低基本料金 | 国内通話かけ放題 | データの 繰り越し |
速度制限時の 最大速度 |
|
---|---|---|---|---|
楽天モバイル ※1 |
1GB以下 0円 |
無料 | × | 1Mbps |
UQ mobile ※2 |
3GB 1,628円 |
1回10分以内 月770円 |
◯ | 300kbps |
Y!mobile ※3 |
3GB 2,178円 |
1回10分以内 月770円 |
△ | 300kbps |
mineo ※4 |
1GB 1,298円 |
1回10分以内 月935円 |
◯ | 200kbps |
J:COM MOBILE ※5 |
1GB 1,078円 |
1回5分以内 月550円など |
◯ | 200kbps |
nuromobile ※6 |
3GB 792円 |
1回10分以内 月880円 |
◯ | 200kbps |
LinksMate ※7 |
100M B517円 |
1回10分以内 月935円 |
◯ | 200kbps |
LINEMO ※8 |
20GB 2,728円 |
1回5分以内 月550円など |
× | 1Mbps |
AEON MOBILE ※9 |
0.5GB 1,023円 |
1回5分以内 月550円など |
◯ | 200kbps |
※ 表の最低基本料金は音声通話、SMS機能付きプランです。また、別途、初期費用やオプション使用料、通話料などがかかることもあります。国内通話かけ放題でも一部対象外となる番号もあります。
※ 通信速度は実際の速度ではありません。
※1 「Rakuten Link」アプリの利用で国内通話はかけ放題です。(一部対象外の番号もあります。)アプリ未使用時の通話は22円/30秒。速度制限時の最大速度は楽天回線エリア外の場合です。
※2 月60分まで定額かけ放題は550円、24時間いつでもかけ放題は1,870円です。超過した分は22円/30秒になります。また、くりこしプランM、Lの場合は、速度制限時、最大1Mbpsです。
※3 国内通話24時間かけ放題は、月額1,870円です。また、シンプルM、Lの場合は、速度制限時、最大1Mbpsです。データの繰り越しは今後のプランで対応予定です。
※4 専用アプリからの通話が10分間かけ放題になります。ほかにも有料オプションでかけ放題を追加できます。速度制限時、パケット放題 Plusでは最大1.5Mbps、パケット放題では最大500kbpsです。
※5 かけ放題は1回5分以内の通話無料(月550円)、1回60分以内の通話無料(1,650円)の2種類があります。通常料金は22円/30秒です。速度制限時、通信容量が10GB、20GBの方は最大1Mbpsとなります。
※6 かけ放題で超過した分は11円/30秒です。
※7 通常料金は22円/30秒で、専用アプリ「MatePhone」を利用した場合は11円/30秒になります。速度制限時、20GB以上のプランでは最大1Mbpsとなります。
※8 「5分以内の国内通話かけ放題」は月額550円、「国内通話かけ放題」は月額1,650円です。通常の通話料は22円/30秒です。
※9 専用アプリ「イオンでんわ」が必要で、11円/30秒で利用できます。かけ放題は「イオンでんわ10分かけ放題」(月935円)などもあります。通常の通話は22円/30秒です。
表にまとめてみると各社プランに差がありますね。
上記の表ではもっとも低価格な基本プランしか記載していません。ただ、実際にはデータ通信容量などに応じて複数のプランを用意している会社が多いです。
以前よりはシンプルな料金体系かもしれませんが、色々と比較しながら自分に合った携帯電話会社、プランを見つける必要はあります。
それでは、以上の9社のサービスについて詳しくみていきましょう。
楽天モバイル
楽天モバイルはもともとMVNOとしてサービスを開始しましたが、現在はMNOのサービスに移行しています。
つまり、大手キャリアから回線を借りていた状態から、自社でスマホのネットワークを持つようになったのです。
テレビやネットでの広告も多いため、楽天モバイルを知っている人は多いでしょう。
その楽天モバイルの料金プランで特徴的なのは、「キャリアでありながら月額3,278円と低価格であること」、そして、「ワンプランであること」です。
楽天モバイルのプラン料金は最大で月額3,278円ですが、同じプランでも毎月の通信量によって料金は以下のように変わります。
楽天モバイルの月額料金
データ通信容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB以下 | 0円 ※1 |
1GB超、3GB以下 | 月額1,078円 |
3GB超、20GB以下 | 月額2,178円 |
20GB超 | 月額3,278円 |
※1 製品代、オプション料、通話料などは含まれません。また、1回線目限定です。2回線目は1GB以下でも月額1,078円になります。
これなら、データ通信量が少ない月の費用をかなり安く抑えられますし、もし多い月があっても月3,000円程度で、追加で通信容量を購入する必要もありません。
あえて懸念点をあげるとするなら、回線の速度です。
楽天モバイルは「2021年夏頃までに楽天回線エリアを人口カバー率96%に拡大する予定」としていますが、まだまだ大手3キャリアに比べて不安が残ります。
また、楽天モバイルエリア外ではパートナー回線を利用することになります。その場合、月5GBまでは高速データ通信できますが、それを超えデータチャージするときは1GBあたり550円です。
回線のつながりやすさや速度がまったく気にならないわけではありませんが、今も楽天モバイル(MVNO)のプランを契約しているため悪化することはないと考えています。
また、私の場合は東京都内に住んでいるため、回線速度も大きな問題にはならないでしょう。
そして、1GB以下なら月額0円というのも大きな魅力です。他社がこの価格よりも下げることは事実上不可能ですし、家のWi-Fiを使うことの多い今の状況なら第一候補です。
UQ mobile
UQ mobileはauのサブブランドで、auよりも低容量、低価格のプランが充実しています。
もともとサブブランドには格安スマホへ顧客が流れるのを防ぐ役割があり、「格安スマホよりはやや高めの料金だが、サービス品質が良い」というのが私の印象でした。
サービス品質も大手に近く、大手と格安スマホの間というのがサブブランドの立ち位置です。
現在、UQ mobileの料金プランは以下のようになっています。
UQ mobileの月額料金
プラン名(データ通信容量) | 月額料金 |
---|---|
くりこしプランS(3GB) | 1,628円 |
くりこしプランM(15GB) | 2,728円 |
くりこしプランL(25GB) | 3,828円 |
あまり外でスマホを使わないのであれば、月3GBあれば十分でしょう。その場合、くりこしプランSになるため、月1,628円で利用できます。
余ったデータ通信量は翌月まで繰り越せるので、3GBに届かない人も無駄になりにくいです。
「通勤で電車に乗る」「会社のオフィスで仕事をする」というのであれば、かなり魅力的でした。
実際に使ってみないと回線速度は分からないですが、やはりauのサブブランドという安心感もあります。
ただ、今だと在宅での仕事がメインで、外に出る機会も減ってしまったため、回線速度の優先度は低めです。
動画などは見なくても、外でそこそこスマホを利用するという状況なら良かったかもしれません。
Y!mobile
Y!mobileはソフトバンクのサブブランドになります。
auのUQ mobileと同様に回線速度には定評がありますが、割り引きが適用されないとやや月額料金は高めです。
Y!mobileの月額料金
プラン名(データ通信容量) | 月額料金 |
---|---|
シンプルS(3GB) | 2,178円 |
シンプルM(15GB) | 3,278円 |
シンプルL(25GB) | 4,158円 |
最安プランだと3GBで月額2,178円になり、格安スマホと比較すると高いものの、Y!mobileには家族で契約したときの割り引きがあります。
家族割引サービスが適用された場合、2回線目以降は月額1,188円引きです。
つまり、シンプルSであれば、3GBまで使えて月額990円と他社の水準よりも安めになります。
2021年8月予定ですが、新プランで「データくりこし」にも対応予定なので、家族で乗り換えるならアリです。
大手キャリアに比べればどのプランも安めですが、乗り換えるなら家族割が前提になると思います。
ですが、今の契約でも月3GB使えて、月額は2,000円を切っているため、自分1人で乗り換える意味はなさそうです。
通信速度は速くなるかもしれませんが、それなら同じサブブランドのUQ mobile、キャリアになった楽天モバイルがライバルになるでしょう。
基本料金はUQ mobile、楽天モバイルに分があるので、Y!mobileは候補から外しました。
mineo(マイネオ)
mineoはau、ドコモ、ソフトバンクそれぞれの回線に対応していて、大手3キャリアからは端末そのままで乗り換えられます。(一部非対応の端末もあります。)
私の場合はSIMフリーの端末を使っているためあまり影響しませんが、そのままの端末で携帯電話会社を変更しやすいのは嬉しいですよね。
月額料金は通信容量に応じて4つのコースが用意されています。
mineo マイピタの月額料金
データ通信容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 1,298円 |
5GB | 1,518円 |
10GB | 1,958円 |
20GB | 2,178円 |
※ Dプラン(ドコモの回線プラン)を選択した場合、3G(FOMA)通信が利用できなくなります。
※ 5G通信オプションをつける場合、別途、月額220円が必要です。
表は音声通話+データ通信のデュアルタイプの料金です。どのプランも低価格ではありますが、5G通信がオプションなので注意してください。
まだ普及したばかりということもあり、個人的には5G通信の必要性は感じませんが、将来は当たり前になるでしょう。そのため、「使えるなら5Gで利用したい」という人はオプションにかかる月額220円も含めて計算する必要があります。
他の携帯電話会社でも5Gの利用に別料金がかかるケースはあり、こだわりがあるなら確認しておくと良いと思います。
そもそも端末やエリアが対応していなければ5Gは利用できませんが、基本料金に含まれないことは覚えておいてください。
サービスの品質も関係するのでデータ通信容量だけでは判断できませんが、20GBが月額2,178円で利用できるのは安い方です。
多くの格安スマホは月3,000円程度になるため、毎月20GBくらい消費する人にとってはお得だと思います。
また、余った通信容量は「フリータンク」や「パケットギフト」などの無料サービスで、誰かに譲ることもできます。
他の格安スマホ会社にはない独自のサービスが充実しているのは、マイネオならではの特徴でしょう。
ジュピターテレコム J:COM MOBILE
ジュピターテレコムのJ:COM MOBILEには、1GB、5GB、10GB、20GBの4つのデータ容量プランがあります。
10GB、20GBに関しては、最初の12ヶ月はスタート割による割り引きがあり、通常よりも安く利用できる仕組みになっています。
J:COM MOBILE Aプラン STの月額料金
データ通信容量 | 月額料金 (スタート割適用時) |
---|---|
1GB | 1,078円 |
5GB | 1,628円 |
10GB | 2,178円 (12ヶ月 1,738円) |
20GB | 2,728円 (12ヶ月 2,178円) |
※ 上記の料金とは別途、ユニバーサル料、通話料、SMS通信量などが必要です。
スタート割適用は、12ヶ月間の期間限定ですが、10GBだと月440円、20GBだと月550円も安くなります。
そのため、10GB~20GBくらいの通信容量で、大手キャリアからの乗り換えを考えている人には良いかもしれませんね。
私くらいのスマホの使い方であれば、データ通信量は1GB、もしくは5GBで十分です。
さすがに1GBだと超える月も出てきそうですが、J:COM MOBILEは余ったデータ容量が自動で繰り越されます。
ただ、繰り越しは翌月末までなので、その点は少し使いにくいかなと思いました。
他社も基本的には翌月までの繰り越しではありますが…
「1GBだと足りない月もあるけど、5GBだと多すぎる」といった印象です。
また、規定のデータ通信容量を超えて通信制限がかかった場合、1GB、5GBの契約だと最大200kbpsになりますが、10GB、20GBなら最大1Mbpsです。
データ通信容量の小さいプランも格安スマホの中では標準的な月額料金なので、J:COM MOBILEには惹かれませんでした。
ソニーネットワークコミュニケーションズ nuromobile(ニューロモバイル)
nuromobile(ニューロモバイル)は、インターネット回線などを提供するソニーネットワークコミュニケーションズのスマホサービスです。
音声通話付きの場合、以下の3つのプランから選べます。
ニューロモバイルの月額料金
プラン名(データ通信容量) | 月額料金 |
---|---|
VSプラン3GB(3GB) | 792円 |
VMプラン5GB Giga+(5GB) | 990円 |
VLプラン8GB Giga+(8GB) | 1,485円 |
ニューロモバイルの音声通話付きプランは最低3GBからと、他社に比べて少し大きめです。ただ、月額料金はかなり低めに抑えられており、1GBあたりで考えると250円程度と格安です。
また、プラン名に「Giga+」がついているVMプラン、VLプランでは、3ヶ月ごとに契約プランに応じたデータ容量がプレゼントされます。
VMプランは3GB、VLプランは6GB付与されるため、実際に利用できるデータ通信容量は表よりも大きくなるのです。
ニューロモバイルには、音声通話を付けないなら、「お試しプラン(0.2GB)」や「データ使い放題プラン」(ソフトバンク回線のみ)などもあります。
回線速度などを試してみたい人は「お試しプラン(0.2GB)」、データ通信専用のスマホを持ちたい人には「データ使い放題プラン」も良いかもしれませんね。
音声通話付きプランでも、3GBで月額792円は安い方だと思います。
ただ、私は月3GBも使うことがないため、もっと低容量のプランがあると嬉しかったです。
LinksMate
LinksMateは少し変わった特徴のある格安SIMサービスで、カウントフリーオプション(※1)を追加すると、対象のゲームやコンテンツ、SNSの通信量が90%以上OFFでカウントされます。
※1 1契約につき月額550円が必要です。
つまり、実際は1ヶ月で10GB分のデータ通信をしていても、カウントされるのは約1GBになるのです。
カウントフリーオプションの対象サービスを確認してみて、普段から遊んでいる、使っているものが多いならお得でしょう。
データ通信容量もかなり細かくプラン分けがされており、自身の使い方にあったプランを選択しやすくなっています。
LinksMateの月額料金
※ 音声通話機能、SMS機能付きのSIMの場合、上記料金とは別に通話料、通信量がかかります。
最小のデータ通信容量は月100MBで、月額517円で利用できます。
上手くカウントフリーオプションを使うことでデータ通信を抑えることはできますが、サービスとしては「スマホでがっつりゲームをする人」向けのようです。
契約しているプランによっては、連携したゲームで使える特典(ゲーム内で使える通貨、アイテム、チケットなど)がプレゼントされます。
私の場合だとゲームはそこまでしませんし、ましてや自宅以外ですることはいっさいありません。
データ通信量によって細かくプランが分けられている点は魅力ですが、逆に細かすぎて選びづらい印象もあります。
1GB~3GBくらいの料金を見ると他社に比べて高いわけではないものの、決め手に欠けます。
LINEMO(ラインモ)
LINEMOはもともとMVNOのLINE MOBILEとして行っていたサービスが、ソフトバンクのオンライン専用ブランドとして生まれ変わったものです。
LINE MOBILEの新規受付は2021年の3月末で終了しました。(以前から契約していた人へのサービスは継続)
ただ、LINEMOも対象サービスでのデータ通信量が消費されないLINEギガフリーなどのコンセプトは受け継いでいます。
LINEMOの月額料金
データ通信容量 | 月額料金 |
---|---|
20GB | 2,728円 |
※ 時間帯により速度制御の場合があります。また、トークでの位置情報の共有、Liveの利用、スタンプショップの利用、ニュース記事の閲覧など、一部LINEギガフリー対象外のコンテンツもあります。
ちなみに月20GBを超えても、LINEのトーク、通話に関しては速度制限がかかりません。そのため、それなりにスマホを外で使う機会が多く、LINEでの通話もする方におすすめです。
私も連絡にはLINEを使うことが多いため、LINEギガフリーには惹かれます。
ワンプランなのも迷う必要がないので良いのですが、そもそもデータ通信容量月20GBがオーバースペック。
現状、月3GBでも持て余している私には合わないと思いました。
AEON MOBILE(イオンモバイル)
イオンモバイルは、NTTドコモとauの2回線に対応している格安スマホです。データ通信容量は月0.5GB~50GBまでで、自分の使い方にあったプランを選べるようになっています。
以下は音声プランの月額料金です。
AEON MOBILE(イオンモバイル)の月額料金
※ 通話、SMSの送信に関しては別途料金がかかります。
上記のほかに「通信速度は遅くなりますが60歳以上人の向けの低容量・低価格プラン」や、「複数のSIMでデータ通信容量を共有できるシェア音声プラン」などもあります。
特にシェア音声プランは使い方によってはお得で、最大5回線で高速データ通信の容量をシェア可能です。(利用するSIMカードを増やす場合、1枚につき3,300円の初期費用が必要になります。また、4枚目以降は1枚につき利用料金として月額220円がかかります。)
例えば、シェア音声プラン10GBの月額料金は2,398円で、家族4人で分け合うと1人あたりは400円程度になります。
初期費用なども考えないといけませんが、1人でも、家族とでもお得に使えるのです。(※2 シェア音声プランの契約は同一名義になります。)
また、イオングループの格安スマホということもあり、実店舗でのサポートの受けやすさも特徴です。全国200以上のイオンの店舗で、申し込みや修理依頼などのアフターサービスを受けられます。
「格安スマホに興味はあるけど、店舗で相談できないと不安…」
このような人にはイオンモバイルが向いているでしょう。
「両親の携帯をガラケーからスマホに変えたい」というときは、シェア音声プランで契約をまとめるのも良いかなと思います。
しかし、1人で利用することを考えると、私が重要視する2GB前後の通信容量帯の料金は標準的か、やや高め。
両親もすでにスマホデビューしているため、現段階では、惹かれる部分は少なかったです。
9社の料金プランを比較して選んだ携帯電話会社はココ!その理由とは?
9社のスマホ料金プランを比較してきましたが、楽天モバイルの新プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」にしようと思います。
私の場合は、会社の乗り換えではなく、新プランへの移行になります。
月額料金でのメリットが大きいというのが最大の理由ですが、具体的には以下の3つが決め手になりました。
楽天モバイルを選んだ理由
- データ通信量が少ない月の料金が圧倒的に安い
- 面倒なプラン変更、データチャージがいらない
- 専用アプリで通話料もカットできる
1. データ通信量が少ない月の料金が圧倒的に安い
各社低容量のプランはありますが、楽天モバイルの1GB以下なら0円というのは圧倒的に安いです。
月3GB程度でも繰り越しが発生しているため、使わなかった月の料金を今よりも下げられるのは大きなメリットになります。
もし1GBを超えたとしても、3GBまでなら月額1,078円なので、私の使い方にマッチしています。
将来的には5Gが普及して、消費する通信容量が増える可能性もありますが、現状ではベストな料金体系だと思います。
2. 面倒なプラン変更、データチャージがいらない
楽天モバイルは通信量に応じて料金が変化しますが、プラン自体は1つで、楽天回線エリア内なら高速データ通信の制限もなしです。
そのため、想定よりもスマホを使う機会が増えたとしても、プランをグレードアップしたり、不足したデータ通信量をチャージしたりする必要もありません。
今回比較した9社の中では、LINEMOもワンプランですが、通信量が20GB以下なら多い月も、少ない月も同じ料金になります。
使用した通信量によって自動的に料金を変えてくれるプランの柔軟性は、楽天モバイルの強みになりそうです。
3. 専用アプリで通話料もカットできる
スマホで電話をすることはかなり稀で通話のサービスにこだわりはないのですが、「出先から電話をかけないといけない」「思ったよりも長電話になってしまった」なんてこともあります。
ほとんどの会社では専用の通話アプリを提供していて、そのサービスを利用すれば通常の通話料金よりも安くなる場合が多いです。
楽天モバイルの場合は「Rakuten Link」による国内通話かけ放題がプラン内に含まれるため、有料オプションの利用なしで通話できます。
他社だとかけ放題は有料のオプションになっていて、月500円~1,000円程度が上乗せになるでしょう。通話の頻度は少ないものの、これなら電話をかけるときも安心です。
料金を下げるために格安スマホに乗り換える時の注意点
毎月のスマホ料金を下げるには、いわゆる格安スマホ、格安SIMに乗り換えるのが有効です。
簡単なのは同じ携帯電話会社内でプランを見直すことですが、自分にあったプランがあるとも限りません。
ただ、はじめて格安スマホに乗り換えるなら、次のような点には注意してください。
格安スマホに乗り換える時の注意点
- SIMの差し替えは自分で行う場合が多い
- 大手キャリアに比べると通信速度が落ちる
- 乗り換えには初期費用が必要になる
- キャリアメールの引き継ぎはできない
- タイミングによっては違約金が発生する
SIMの差し替えは自分で行う場合が多い
大手キャリアであれば全国に店舗がありますが、格安スマホの場合は店舗が少なく、中には店舗のないケースもあります。
また、基本的にはネットから購入の手続きをして、スマホやSIMが届いたら自身で初期設定することが多くなるでしょう。
大手キャリアのサブブランドや低価格な新料金プランもネットでの手続きを前提とすることで人件費などを削減して、月額料金を下げています。
実際にやってみると簡単な作業なのですが、ネットが苦手な人だと少し迷うかもしれません。
大手キャリアに比べると通信速度が落ちる
格安スマホに乗り換える上で一番気になるのは通信速度だと思います。
大手キャリアは自社の回線を持っています。一方、格安スマホはその回線を借りて、通信を行っているのです。
キャリアの回線なら十分な通信速度が出ますが、その一部を借りている格安スマホだと遅くなると思ってください。
私は以前auでタブレットの回線契約をしていて、そこから当時はMVNOだった楽天モバイルに乗り換えました。
もともと5,000円以上だった月額が2,000円前後まで下がったため、その点には満足でしたが、体感の通信速度がかなり落ちて最初はストレスでした。
特に乗り換えたばかりの頃は、通信速度の差を感じやすいと思います。今は慣れましたし、自宅のWi-Fiを使用することも多く気にならなくなりましたが、通信速度の遅さにストレスを感じする人は要注意です。
乗り換えには初期費用が必要になる
スマホを他社に乗り換える場合、初期費用がかかることもあります。もともと使っていた端末を使えるときも、事務手続き手数料などで数千円かかるのです。
そこまで大きな金額ではありませんが、いくらかかるのを事前に調べておきましょう。また、後述する違約金についてもチェックしておくと良いです。
キャリアメールの引き継ぎはできない
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)を利用すれば、電話番号を変えることなく、他社に乗り換えることができます。
やはり電話番号が変わってしまうのは面倒で、他社への乗り換えを阻害する要因でした。MNPのサービスが始まり、そのハードルは下がりましたが、メールアドレスについては別です。
au、ドコモ、ソフトバンクといった携帯電話会社が提供する携帯メールサービスは、その会社で回線を契約していないと使えません。
この点については総務省からメールアドレスも引き継げるようにすべきという要請は出されているものの、現状では、使っていたアドレスは使用できなくなります。
中にはメールアドレスを登録する際にキャリアメールが必要、もしくは推奨されているようなサービスも多く、携帯電話会社を変更するのであれば、登録されているアドレスも変更する手間が発生するでしょう。
ヤフーメールやGmailなどは携帯電話会社に依存しませんが、キャリアメールをメインで使っていたなら注意してください。
タイミングによっては違約金が発生する
2年縛りなど最低契約期間に定めがある場合は、乗り換えで月額費用は抑えられても、もともと契約していたスマホを解約するときに違約金が発生することがあります。
ただ、以前は10,000円程度の違約金でしたが、法律の改正により現在は1,000円程度まで引き下げられました。いつ契約したかにもよるため、違約金が発生する場合はいくらなのか、更新月はいつなのかはチェックしておきましょう。
また、スマホの端末代金を分割払いしている人も要注意です。端末代金の支払いが終わっていない場合は、解約してもその残りの代金を支払う必要があります。
基本的にこれまで通り分割で支払うことはできますが、2年契約にすることで適用されていた割り引きが、途中解約により適用されなくなることもあるのです。
乗り換えるタイミングで端末も購入するなら、何重にも費用がかさむため注意してください。
プランにあわせてスマホを使うのではなく、生活スタイルにあったプランを選ぼう
月々のスマホ料金が高いと思っても、乗り換えやプラン変更を考えるのは面倒ですよね。もともと料金体系が複雑ですし、格安スマホ、サブブランドが登場して選択肢もかなり増えました。
もし生活スタイルとプランが合っていないなら、少し高い料金をスマホにかけているかもしれません。
この記事では音声通話、SMSが利用できるプランだけを見ていきましたが、私の場合は上手くいけば年間1万円~2万円くらいの節約になりそうです。
人によってスマホの使い方は違うので、自分にあったプランを見つけましょう。例えば、料金が安いというだけで会社を乗り換えると、後悔する可能性が高いです。
どうしてもお金がない場合などは少しでも安いプランを選ぶことも重要だと思います。ただ、基本的にはプランに合わせてスマホを使うのではなく、生活スタイルにプランを合わせることをおすすめします。
今回は外でスマホを使う機会が少ない私の視点での比較です。毎月1GBも消費していないという特殊なケースかもしれませんが、みなさんのプラン選びの参考に少しでもなれば幸いです。
【まとめ】9社のスマホ料金を比較して分かった各社の特徴
今回の見直しで実に9社ものスマホ料金プランを比較しました。その過程で、各社似ている部分も、異なる部分もたくさん見つかりました。
私は楽天モバイルの新プランへ移行しようと思いますが、ほかの人にもそのプランが合っているとは限りません。
そのため、最後に各社の特徴を簡単にまとめようと思います。
各社料金プランの特徴まとめ
携帯電話会社 | 特徴 |
---|---|
楽天モバイル | 1GBまでなら月額0円 |
UQ mobile | auのサブブランド!低価格で高品質 |
Y!mobile | 家族割で2回線目が安い |
mineo | パケットギフトなどの独自サービスあり |
J:COM MOBILE | スタート割適用の10GB、20GBが安い |
nuromobile | 3GB・5GBは1,000円以下、8GBでも月1,500円以下 |
LinksMate | 対象ゲームとの連携で特典が貰える |
LINEMO | ワンプランで分かりやすい |
イオンモバイル | 家族で通信容量のシェアが可能なプランもある |
スマホ料金は毎月発生するものなので、月数百円~千円程度安くなるだけでも将来的な節約効果は大きいです。
特に今まで見直しをしたことがない人は、プラン変更、乗り換えでかなりお金を節約できるかもしれません。
比較するのは面倒ですが、この機会に見直してみましょう。
※ 貸付条件
アイフルの貸付条件:商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%~18.0%(実質年率)/遅延損害金 20.0%(実質年率)/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)/担保・連帯保証人 不要
レイクの貸付条件:商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長(10)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率(実質年率)4.5%~18.0%(※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。)/遅延損害金(年率)20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回(※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。)/担保・保証人不要