あなたの楽天ポイント、貯めるだけでなく、増やせるサービスが登場しているのを知っていますか?
楽天ポイントは、株式投資のように運用をして、ポイントを増やすことができます。
最近は楽天の「ポイント運用」や「ポイントビットコイン」のように、投資を疑似体験できるポイントサービスが増えているのです。(dポイント、PayPayボーナス、永久不滅ポイント、au PAYポイントなど)
ポイント運用をすることで投資の練習にもなるとあって、とても人気のサービスとなっています。
ただ「ポイントとはいえ、投資や運用って難しそう…」と思うかもしれませんね。
通常、投資をするには証券口座を開設して、口座に入金したお金で株式や投資信託などの注文を行うなど面倒な作業があります。
ですが楽天のポイント運用なら、口座開設不要で、持っているポイントを運用する設定に変更するだけでOK。
実際の金融商品の値動きを反映する形で、運用中のポイントが増えたり、減ったりしていきます。
ポイント運用サービスを今まで使ったことがない人の中には、「減る可能性があるならちょっと嫌だな」「どのくらいポイントは増えるの?」と思う人もいるでしょう。
そこで実際に楽天の「ポイント運用」と「ポイントビットコイン」を使用して、1ヶ月間ポイントを運用してみました!
楽天ポイントを運用する方法と、1ヶ月でどれくらい増えたのか・減ったのかをリポートしていきます。
現在、私が楽天でポイントの運用を開始してから1ヶ月ほど経過したのですが、まさかの結果でした…
目次
楽天ポイントは買い物なしでも増やせる!ポイントを運用する2つの方法
楽天ポイントの場合、保有ポイントを元手にして、ポイントを運用する方法は主に2種類あります。
楽天ポイントの運用方法
利用ポイント | 運用単位 | ポイントの変動方法 | |
---|---|---|---|
ポイント運用 | 通常ポイント | 100ポイント~ (100ポイント単位) |
所定の投資信託の値動きを反映 |
ポイントビットコイン | 通常ポイント | 100ポイント~ (1ポイント単位) |
暗号資産の値動きを反映 |
どちらも実際に投資信託やビットコインなどを購入するわけではありません。
あくまでも楽天ポイントを使用した投資体験サービスなのですが、しっかりとポイントは増減するため、上手く運用すれば手持ちのポイントを大きく増やせるのです。
100ポイントから運用できるので、実際の投資よりも手を出しやすいでしょう。
ただし、利用できるのは通常ポイントのみで、期間限定ポイントは使えません。また、投資信託やビットコインの値動きを反映するため、最初に追加したポイントが減ってしまうリスクはあります。
減るのが実際のお金ではなくても、そのリスクがあることは覚えておいてください。
それぞれのサービスについて以下でもう少し詳しく説明します。
ポイント運用
ポイント運用は「楽天・インデックス・バランス・ファンド」という投資信託の商品に連動していますが、選択したコースによってその中身が変わります。
変動が大きめのコース、小さめのコースがあるので好きな方を選択しましょう。
手続き中の取り引きがある間はダメですが、それ以外なら運用中のポイントは1ポイントから好きなタイミングで引き出せます。
選べる2つのコース
楽天のポイント運用で選べるコースは以下の2種類です。
ポイント運用で選べるコース
コース名 | 連動する商品 | 特徴 |
---|---|---|
アクティブコース | 楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型) | 株式7割、債権3割で構成されていて、比較的、値動きは大きめ。 |
バランスコース | 楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型) | 株式3割、債権7割で構成されていて、比較的、値動きは小さめ。 |
どちらのコースも投資信託の商品の値動きを原則反映します。
投資信託はプロが資産運用してくれるため、自分自身で購入する具体的な銘柄を決める必要はありません。
多くの人は値動きが大きい株式の割合が多めのアクティブコースを選んでいるようです。一方、バランスコースは値動きの小さい債権が多めで、より安定した運用が期待できます。
どちらのコースでも運用中のポイントが0未満にはなりませんが、不安な人は少額のポイントから始めると良いでしょう。
選択したコースは途中で変更できません。もし「バランスコースで開始したけど、思ったほど動きがないな。」なんていう場合は、一度、ポイントを引き出して、アクティブコースの運用ポイントに追加しなおす必要があります。
また、同時に2つのコースでポイントを運用することも可能です。ポイントに余裕がある人は両方のコースで運用してみても良いかもしれません。
ポイントの追加は100ポイント単位
今持っているポイントを運用する場合、100ポイントから、100ポイント単位で行えます。1回で追加できるポイント数は楽天の会員ランクによって以下のように異なります。
1回で追加できるポイント数
会員ランク | 1回で追加できるポイント |
---|---|
ダイヤモンド | 500,000ポイント |
ダイヤモンド以外 | 30,000ポイント |
いずれも十分なポイント数ですが、上限を超える場合は、複数回に分けて追加しましょう。
運用ポイントの引き出しはいつでもOK
前述の通り、手続き中の取り引きがなければ、運用中のポイントはいつでも1ポイントから引き出せます。
上手く運用中のポイントが増えたタイミングに引き出すと良いでしょう。
ただし、ポイント数を指定する場合、引き出せるのは運用ポイントの90%までです。
ポイント運用を止めるとき、できるだけ多くのポイントを引き出したいときは、ポイント数を指定せずに、全ポイントを引き出しましょう。
ポイントビットコイン
楽天のポイントビットコインは、その名の通り、ビットコインの値動きに連動してポイント数が増減します。
正確には、楽天ウォレットが提示する売却価格の値動きに連動する形になっています。
大まかなイメージは先に紹介したポイント運用のサービスと一緒ですが、ポイントビットコインで楽天ポイントを運用ポイントに追加する場合、ビットコインの取引価格を考慮したポイント数が差し引かれます。
つまり、1,000円分を運用ポイントに回すとき、実際に追加されるのは1,000円分未満になるのです。
また、ポイント運用において値動きは1日1回のポイント反映(営業日22:00以降)ですが、ポイントビットコインだと日に何度も反映されます。
最大で合計30,000ポイントまで追加できる
ポイントビットコインで運用ポイントに追加できるのは、合計30,000ポイントまでです。
増減した分のポイント数は含まれませんが、追加できるポイントに上限があるので注意してください。
上限に達してしまったときは、一度、追加したポイントを引き出しましょう。そうすれば、また合計30,000ポイントまで追加できるようになります。
追加は100ポイント以上、1ポイント単位
持っている楽天ポイントをポイントビットコインで運用する場合、追加は100ポイント以上、1ポイント単位になります。
ポイント運用だと100ポイント単位でしたが、ポイントビットコインなら100ポイント以上あれば、より細かいポイントも運用できるのです。
通常ポイントしか使えないため、失効しそうな期間限定ポイントをポイントビットコインで運用することはできないものの、定期的に全ポイントを運用に回したいときは便利でしょう。
約1ヶ月で何ポイント増えたのか…結果発表!
楽天のポイント運用、ポイントビットコインの概要を確認したところで、実際に私が約1ヶ月間行った結果を発表します。
私はポイント運用(アクティブコース)とポイントビットコインを同じ日に開始して、それぞれに2,000ポイントずつ追加しました。
追加したのは5月4日で、ほぼ1ヶ月が経過した6月7日時点でのポイント数はどうなったのでしょうか?
まずはポイント運用(アクティブコース)から。
最初に追加した2,000ポイントが、約1ヶ月後には2,026ポイントに増えました!
思っていたよりも微増です…
アクティブコースなので数百ポイントは動くものかと期待していましたが、結果的に増えたのは26ポイントでした。
ただ、運用益で見ると+1.3%で、運用するポイント数が増えれば十分なパーセンテージだと思います。
こうなるとより動きが大きいポイントビットコインに期待なのですが…
ポイントビットコインにも同じく2,000ポイントを追加しました。
しかし、それが約1ヶ月後にはなんと1,232ポイントに!
すごく減りました…
もちろんポイントが減ってしまう可能性は理解していたのですが、まさか1ヶ月という短い期間でこれほどまで減るのかと驚きです。
運用益でいうと-38.4%で、運用途中には最大で-42.9%まで下がっていました。
そのときに比べればちょっと持ち直したわけですが、それでもこの減少はかなり衝撃的です。
本当に2,000ポイントだけの追加で良かったと思います。これが全ポイント追加していたら立ち直れませんでした。
また、現金でもっと大きな額を運用していたなら、初心者だと資産運用を諦めてしまうレベルですよね。
とりあえず約1ヶ月の楽天ポイントの運用成果をまとめます。
楽天でポイントを運用した結果
開始時の ポイント |
約1ヶ月後の ポイント |
ポイントの増減 (運用益) |
|
---|---|---|---|
ポイント運用 | 2,000 | 2,026 | +26(+1.3%) |
ポイントビットコイン | 2,000 | 1,232 | -768(-38.4%) |
合計 | 4,000 | 3,258 | -742(-18.5%) |
ポイント運用とポイントビットコインで合計4,000ポイントを運用し、3,258ポイントでひとまず終了です。
運用益は-18.5%なので成功とはいえませんね。
まだポイントを引き出してないので確定してはいませんが、トータルで約20%、ポイントビットコインに関しては半分近くまで減ってしまいました。
次章では、ポイントの動きを振り返りながら、ポイント運用、ポイントビットコインの始め方についても説明していきます。
楽天ポイントがどれだけ増えるかチャレンジ!約1ヶ月の記録
楽天のポイント運用とポイントビットコインは両方とも楽天 PointClub から始められます。
楽天市場のトップページからアクセスできるので、ポイント運用は「運用中ポイント」の「はじめる>」から、ポイントビットコインはバナー画像から始めましょう。
楽天PointClubはスマホアプリもあるので、普段パソコンをあまり使わない人はスマホでも大丈夫です。
どちらも画面の指示に従って操作していけばすぐに開始できました。
リアルな投資と違って面倒な口座開設などがない点は始めやすいと思います。
それでは、ポイント運用とポイントビットコインに分けて、具体的な流れ、約1ヶ月のポイント増減を見ていきましょう。
「ポイント運用」編
楽天PointClubでは通常の保有ポイントとは別に、運用中のポイントも確認できます。
ポイント運用を行なっていない場合は、ポイント数の欄が「はじめる>」となっているので、ここから運用を開始しましょう。
「はじめる>」をクリックすると、ポイント運用のページに行けます。
ポイント運用を開始するときに決めておくと良いのは、コースと運用するポイント数の2つです。
最初はアクティブコース、追加ポイント数100に自動で設定されていました。
別の設定で始める場合は、「コースとポイント数を変更する」のボタンから設定を変えられます。
私はポイントビットコインも同時に始めるため、「ポイント運用は手堅くバランスコースでも良いかな?」と思ったのですが、画面にあるようにアクティブコースを選択する人が多いようです。
とりあえず1ヶ月の短い期間で記録をまとめようと考えていたこともあって、結局は2,000ポイントをアクティブコースでの運用に決定。
コース、ポイント数に間違いがなければ、「この設定ではじめる」を押しましょう。
このあたりは保有しているポイント数も考慮しながら決めてください。
ただ、いきなり数万ポイントを追加するのは怖いので、数百~数千ポイントから開始して、様子を見ながら増やしていくと良いと思います。
最後に確認画面が表示されます。
利用規約、注意事項を確認した上で、「確定する」をクリックすればポイント追加は完了です。
ポイント運用への追加は、反映されるまでに最短でも1営業日かかります。
私はゴールデンウィーク中の5月4日にポイントを追加したため、ポイント変動の開始は5月10日の22時以降でした。
土・日・祝日は追加したポイントの変動はありません。数日ポイント数が変わらなくても心配しないでください。
ポイントを追加した際に最初のポイント変動までのスケジュールが表示されるので、チェックしておきましょう。
ポイント数の変動までは数日かかりますが、正常にポイント追加できていれば、運用中のポイントとして確認できます。
以下は約1ヶ月間の運用ポイントの動きです。
「ポイント運用」の記録
運用中のポイント数 | 運用益 | |
---|---|---|
2021/05/04 | 2,000 | – |
2021/05/10 | 2,008 | +0.4% |
2021/05/11 | 1,995 | -0.2% |
2021/05/12 | 1,979 | -1.0% |
2021/05/13 | 1,958 | -2.1% |
2021/05/14 | 1,971 | -1.4% |
2021/05/18 | 1,986 | -0.7% |
2021/05/21 | 1,988 | -0.6% |
2021/05/28 | 2,019 | +0.9% |
2021/06/01 | 2,016 | +0.8% |
2021/06/06 | 2,026 | +1.3% |
最初の変動で少しだけ増えたため、「おっ、いけそう!」と思ったのですが、翌日には減少していきました。
その後、徐々に増えていき、最終的にはプラスに転じましたが、アクティブコースでもそこまで大きな変動はなかったというのが私の印象です。
ちなみに、同じ期間をバランスコースで運用していたら運用益は+0.3%でした。
もちろんタイミングによってはもっと大きく動くこともあるでしょうが、アクティブコースでの運用自体は正解だったと思います。
「ポイントビットコイン」編
次は問題のポイントビットコインです。
ポイントビットコインも楽天PointClub から開始できます。
バナーをクリックすればポイントビットコインのページに行きます。
「はじめ方を見てみる」からポイント追加のページへアクセスできるので、そこで「↑ 追加する」ボタンから運用ポイントに回すポイント数を指定しましょう。
ポイントビットコインにコースはないので、あらかじめ決めておくのは追加するポイント数だけで大丈夫です。
ただし、ポイントビットコインは追加した全ポイントが運用されるわけではありません。追加時には一部ポイントが差し引かれることになります。
私はポイント運用と同様に2,000ポイントを追加したのですが、その際に87ポイント差し引かれました。
追加ボタンを押すと差し引かれる目安のポイント数が表示されるので確認してください。
最初にポイントの一部が差し引かれる関係で、ポイント追加直後の運用益はマイナスです。
また、ポイント数の変動が1日ごとのポイント運用に対して、ポイントビットコインは数秒でどんどん変わっていきます。
上の画像はポイント追加直後から20秒ほど経過したときのスクリーンショットなのですが、1ポイントだけ増えていますね。
これがポイント運用とは異なる点で、ポイントを追加するとすぐにポイント増減のドキドキ感が味わえます。
私もポイントビットコインを始めてすぐは、頻繁に「ポイント増えて(減って)ないかな?」と確認していました。
このドキドキを楽しめるかは性格にもよりますが、ポイント運用よりも一喜一憂しやすいかなと思います。
そして、以下が約1ヶ月間のポイントの動きです。
「ポイントビットコイン」の記録
運用中のポイント数 | 運用益 | |
---|---|---|
2021/05/04 15:21 | 1,913 | -4.4% |
2021/05/05 09:54 | 1,867 | -6.7% |
2021/05/06 11:08 | 1,945 | -2.8% |
2021/05/07 15:00 | 1,900 | -5.0% |
2021/05/08 18:47 | 1,993 | -0.3% |
2021/05/10 07:55 | 1,970 | -1.5% |
2021/05/13 10:18 | 1,723 | -13.8% |
2021/05/16 23:37 | 1,647 | -17.6% |
2021/05/23 23:39 | 1,142 | -42.9% |
2021/05/31 18:33 | 1,241 | -37.9% |
2021/06/07 17:50 | 1,232 | -38.4% |
最初はポイントが減っていても動きが大きく楽しめていましたし、5月8日の夕方には、差し引かれたポイント分は取り戻しました。
「このまま上がっていけ!」と期待したのですが、5月13日には-13.8%まで運用益が減り、さらに10日後の5月23日には-42.9%とほぼ半分になってしまいました。
実は、前日の5月22日は新垣結衣さん、星野源さん結婚のニュースがあった日。
そのショックでビットコインの価格が暴落したという噂もあり、ネットでは「ガッキーショック」なんて呼ばれています。
もちろんビットコインの価格が反映されるポイントビットコインへの影響も大で、-42.9%という恐ろしい数字が出たわけです。
その後は少し価格を戻しましたが、実は、ポイントビットコインを開始してから一度も運用益がプラスになりませんでした…
前日比であればプラスになっている日もあるのですが、始めるには最悪のタイミングだったかもしれません。
以下が1ヶ月の値動きを示すグラフです。
まさに暴落といった落ち方で、ポイントで運用しているからといって油断してはいけないと強く感じました。
より本格的な資産運用を考えるなら証券口座が必要
今回紹介した楽天のポイント運用、ポイントビットコインは、あくまでも投資の体験サービスです。
実際にお金を使って投資するのが不安な人、ポイントの使い道に困っている人にはおすすめですが、資産運用という点では限界があります。
運用できるのは持っている楽天ポイントの範囲内ですし、ポイントビットコインに関しては30,000ポイントの上限もあります。
そのため、より本格的な資産運用を考えるなら、証券口座を作りましょう。楽天には楽天証券があるため、そこで口座開設して、投資を始めることが可能です。
また、楽天証券なら実際の金融商品を楽天ポイントで購入できるサービスもあります。
これはポイント運用やポイントビットコインのような投資体験ではなく、実際の投資をポイントでできるまったく別のサービスです。
例えば、楽天証券のポイント投資では投資信託、国内株式(現物)、バイナリーオプションなどへ投資でき、楽天ウォレットでも口座開設すれば暗号資産(仮想通貨)との交換もできます。
将来を見据えて資産運用するなら、投資体験ではなく、実際の投資も視野に入れてみてください。
楽天ポイントを運用する時の注意点
通常の楽天ポイントは新たにポイントを獲得すれば、自動的に有効期限が延長されていきます。
そのため、ポイントを貯めやすいのですが、銀行に預けているお金と違って増えることはありません。
そこでおすすめなのがこの記事で紹介したポイント運用やポイントビットコインのサービスです。ただ、それらのサービスで楽天ポイントを運用するにあたって、注意すべき点もあります。
実際に私が楽天ポイントを運用してみて分かった注意点についても簡単にまとめておきますね。
楽天ポイントを運用する時の注意点
通常の楽天ポイントは新たにポイントを獲得すれば、自動的に有効期限が延長されていきます。
そのため、ポイントを貯めやすいのですが、銀行に預けているお金と違って増えることはありません。
そこでおすすめなのがこの記事で紹介したポイント運用やポイントビットコインのサービスです。ただ、それらのサービスで楽天ポイントを運用するにあたって、注意すべき点もあります。
実際に私が楽天ポイントを運用してみて分かった注意点についても簡単にまとめておきますね。
楽天ポイントを運用する時の注意点
- ポイント運用とポイント投資は異なる
- ポイントの運用で確定申告が必要な場合もある
- 運用しているポイントがゼロになるリスクはある
- 間違ってポイントを追加してもキャンセルできない
- ポイントの引き出し申請から完了までに価格が下がることもある
- 運用ポイントの追加はポイント利用に含まれる
ポイント運用とポイント投資は異なる
名称やサービスが似ていて間違いやすいですが、ポイント運用とポイント投資は別のものです。思っていたよりもこの2つを混同している人が多いようなので整理しておきましょう。
この記事で主に紹介したのはポイント運用で、楽天の会員登録をしていて、100ポイント以上の通常ポイントがあればすぐに始められます。
コースごとに決められている商品と連動して運用中のポイントは増減しますが、本当に投資商品を購入しているわけではありません。
一方、ポイント投資は実際に商品を購入しています。通常、楽天なら楽天証券の口座に入れたお金で投資をしますが、購入の際に楽天ポイントで支払えるのがポイント投資です。
全額ポイントでも、一部だけポイントで支払うこともできます。ちなみに、楽天市場でのポイント倍率が上がるSPU(スーパーポイントアッププログラム)の対象になっているのは、ポイント投資の方です。
ポイントの運用で確定申告が必要な場合もある
実際に投資をする場合、税金について気になると思いますが、ポイントの運用でも確定申告が必要なケースがあります。
そもそもポイントは一時所得に分類されるという考えが一般的です。ただし、一時所得は50万円まで非課税となるため、少しくらい利益が出ても確定申告には影響しません。
よほど大きな金額でポイント運用しない限りは、この程度の知識を持っていれば大丈夫でしょう。
ポイントについては法律に明記されているわけではないため、今後、ルールが変わる可能性はあります。不安な場合は管轄の税務署などで確認するようにしてください。
運用しているポイントがゼロになるリスクはある
現金で投資をするのが不安なとき、ポイントを運用するのは選択肢の1つです。ただし、運用しているのがポイントだとしても、そのポイント数が減る可能性はあります。
また、可能性は低いものの、運用しているポイントがゼロになるリスクもあるのです。増減するのは運用中のポイントだけですが、通常の投資と同じように増えることも、減ることもあるのを覚悟してください。
間違ってポイントを追加してもキャンセルできない
ポイント運用やポイントビットコインの利用に、口座開設などの面倒な手続きはありません。楽天の会員なら簡単に始められる点はメリットで、画面の案内に従って操作すれば1分、2分で始められます。
ですが、簡単に始められるため、間違ってポイント運用を開始してしまった人もいるようです。
一度、ポイント追加の手続きが確定するとキャンセルはできないので注意してください。もしポイント運用で間違ってポイントを追加してしまったなら、全ポイントを引き出しましょう。
一方、ポイントビットコインだと、すぐに引き出す際には注意が必要です。ポイントビットコインは追加した全額が追加されるわけではないので、そのまま引き出すと損をしてしまいます。
ポイントが増えるまで粘るのもありですが、もっと下がってしまうリスクもあり、タイミングの見極めが重要になります。
ポイントの引き出し申請から完了までに価格が下がることもある
運用している楽天ポイントを引き出す場合、申請から完了までの間に基準となる価格が変更することもあります。
例えば、ポイント運用では、営業日の14時までに引き出しの申請をすれば、翌営業日の22時移行に保有ポイントへ反映されます。この際に基準となるのは、申請日ではなくその翌営業日の基準価額になるのです。
1,000ポイントから運用を始め、1,100ポイントまで増えた日に全ポイントの引き出しを申請するとしましょう。
申請時は1,100ポイントでも、翌営業日に1,050ポイントまで下がっていると、引き出されるのは1,050ポイントです。
その逆もあり得ますが、ポイント運用は引き出しの手続きが完了するまでにタイムラグがあることを知っておいてください。
運用ポイントの追加はポイント利用に含まれる
あまり知られてはいませんが、楽天ポイントは1ヶ月に利用できるポイント数に上限が決められています。
楽天会員の最高ランクであるダイヤモンド会員だと月間500,000ポイント、それ以外の会員は月間100,000ポイントまでです。
この楽天ポイントの利用には、運用ポイントへの追加も含まれます。
月間100,000ポイントでも十分なので上限に達するケースは稀だと思いますが、一応、このような上限があることは知っておいてください。
【まとめ】1ヶ月の楽天ポイント運用で分かったこと
楽天のポイント運用とポイントビットコインに合計4,000ポイントを追加して、約1ヶ月間後には3,258ポイント(-742ポイント)まで減ってしまうという残念な結果でした。
始める前は「どのくらい増えるかな~?」とワクワクしていましたが、そう上手くはいきませんね。
ただ、個人的にはこの結果から「ポイント運用、ポイントビットコインはダメだな」とは感じませんでした。
むしろ、多くのことを学べて、収穫は十分だったと思います。
楽天のポイント運用で学んだこと
- 資産運用は中長期で考える
- ポイント運用はコツコツ、ポイントビットコインは短期向き
- ポイントの運用でもリスク分散は必要
- 資産運用は中長期で考える
例えば、ポイントであっても資産運用は中長期で考えることが重要そうです。
そもそも現金に比べるとポイントは、運用に回せる額に限りがあります。
そのため、短期間で十分な利益を出すのは難しいでしょう。すぐに結果を出そうとすると一時的な増減で一喜一憂して、適切なタイミングでポイントを追加したり、引き出したりできません。
今回は最初にポイントを追加してあとは放置していました。
ですが、本来は、「価格が下がっているものの反発しそう」「まだまだ上がっていきそう」と思ったら多めに追加して、「どんどん下がっていきそう」と思ったら追加を控える、もしくは一度ポイントを引き出してしまうべきです。
- ポイント運用はコツコツ、ポイントビットコインは短期向き
特にポイント運用の方は、コンスタントにポイント追加していくのに向いていると思います。
短期間で大きく増やすことを目標にするのではなく、トータルでプラスになるような運用を目指すべきでしょう。
一方、暗号資産の価格変動が反映されるポイントビットコインは大きな動きが魅力でもあり、リスクでもあります。
急激に価格が上昇する可能性もあれば、今回のように急落するリスクもあって、長期でコツコツポイントを追加するのには向いていないかもしれません。
ポイントビットコインは30,000ポイントまでという上限もあるので、どこでポイントを引き出すかが重要になりそうです。
「ある程度ポイントが増えたときに引き出す」「これ以上ポイントが減る前に引き出す」というタイミングがポイント運用よりも重要だと感じました。
- ポイントの運用でもリスク分散は必要
また、今回のように同じ期間でも片方のサービスはプラスで、もう片方はマイナスになることも十分にありえます。
もし楽天ポイントを運用するなら、「2つのサービスに追加するポイントをばらけさせる」「両方のコースで運用する」などが多少のリスク分散になるでしょう。
それでも選択できる商品は限定的なので、より本格的な資産運用にチャレンジするときは、やはり証券口座の開設が必要になります。
ポイント運用はあくまでも「投資の擬似体験」です。
「将来的には投資もしてみたい」という方は、まずは楽天ポイントを運用してみて、それから実際の投資を行うか判断しても遅くないでしょう。
※ 貸付条件
アイフルの貸付条件:商号 アイフル株式会社/貸金業登録番号 近畿財務局長(14)第00218号/貸付利率 3.0%~18.0%(実質年率)/遅延損害金 20.0%(実質年率)/利用限度額 800万円以内(要審査)/返済方式 借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式/返済期間・回数 借入直後最長14年6ヶ月(1~151回)/担保・連帯保証人 不要
レイクの貸付条件:商号 新生フィナンシャル株式会社/貸金業登録番号 関東財務局長(10)第01024号 日本貸金業協会会員第000003号/貸付利率(実質年率)4.5%~18.0%(※貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。)/遅延損害金(年率)20.0%/返済方式 残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式/返済期間、回数 最長5年、最大60回(※融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数はお借入れ及び返済計画に応じて変動します。)/担保・保証人不要